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プロのテープ起こし

テープ起こし発注のポイント

編集者のための発注裏技

出版に関わる業種の中核を担うのが編集者やライターです。とはいえ、雑誌や書籍のライターとひと言でいっても、趣味・実用などのライトなものから健康、医療、法律などさまざまなジャンルがあります。

そのため、テープ起こしを外注するときは、発注先が得意なジャンル・過去に実績の多いジャンルを事前にリサーチする必要があります。ペット関連の取材なのに、法律・経済に強いテープ起こし業者に発注してもミスマッチとなってしまいます。

たとえば、筆者はさまざまなジャンルの書籍や雑誌を担当することが多いのですが、テープ起こしの外注業者は毎回、ジャンルに応じて変えるようにしています。具体的には、料理研究家への取材音声は料理やレシピ、栄養学のジャンルに強い業者を選び、街情報誌の取材音声はガイド雑誌、情報誌の実績が多い業者を選ぶといった感じです。過去に同様のジャンルでの実績がある業者なら、発注もスムーズだし、専門用語の聞き取り(書き起こし)精度も上がるからです。

また、取材側(発注側)の心得として、できれば取材前から「テープ起こしを業者に発注すること」を念頭に置いて取材・インタビューを進めることが理想的です。つまり、テープ起こし作業者(取材現場にいない第三者)にもわかりやすい発言や司会を心がけるのです。

さらに、取材者と業者(テープ起こし作業者)の間で、その取材の「参加者は誰か」「取材テーマ・ジャンルは何か」ということは共通認識として持っておくことが何よりも重要なこととなります。そして、テープ起こしを外注するときは、取材音声に加え、走り書きでもいいので手書きの取材メモ(ノート)のスキャン(カメラやスマホによる複写でもOK)などの資料を添えるとより理想的です。

このように書くと、煩雑な作業が多くて面倒くさいと思ってしまうかもしれませんが、これは取材者・執筆者にとっても重要なことです。冗長な取材より、勘所を適切に押さえた簡潔な取材であれば、結果として、記事を書く自分自身も作業がしやすくなるはずです。